塗料メーカーへ転職するなら、まずは転職サイトに登録しておくと便利です。リクルートエージェントのような大手の転職サイトなら塗料メーカーの求人も豊富ですし、業界に詳しいスタッフのアドバイスも参考にできます。
サービス名 | 料金 | 転職エリア | |
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リクルートエージェント | 無料 | 全国 |
【当サイトがお勧めするポイント】 リクルートエージェントは転職支援、求人紹介の丁寧なことで定評があります。利用者の口コミによると他社よりじっくり時間をかけてくれるというメリットがあります。塗料メーカーというのは各社で持ち味が異なりますから、複数の会社を受ける場合は不安があることでしょう。ここでは、応募した1社ごとに面接対策をしてくれます。リクルートグループというネームバリューはやはり強く、ここならではの大手企業やベンチャー企業の求人が集まってくるのも魅力です。 | |||
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マイナビエージェント | 無料 | 全国 |
【当サイトがお勧めするポイント】 マイナビエージェントは転職エージェントの中でも非公開求人数、転職決定実績数ともにトップを誇っています。ですから、非公開が多いとされる上場企業の求人を探す場合、まずここに当たってみる人が多いようです。大手塗料メーカーの場合も同様で、業界No.1だからこそ企業担当者側からの厚い信頼があり、転職希望者に有利になる交渉が期待できます。登録料は無料で、キャリアアドバイザーによる転職サポートも無料。専任スタッフによる面接支援の講座も好評のようです。 | |||
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ビズリーチ | 無料 | 全国 |
【当サイトがお勧めするポイント】 ビズリーチはハイクラスの求職者に特化した、有料会員制転職サイトです。塗料メーカーの転職でも、管理職や専門職の人がキャリアアップを目指すのに向いています。厳正な審査をクリアして会員になった後、1週間の無料体験期間があり、その後有料会員への移行となります。もちろん企業側やその求人情報、またヘッドハンターにも厳しい登録基準がありますから、高年収、知名度の高い企業を狙っている人に最適です。さらに、スカウトメールの内容で自分の転職市場価値もチェックできます。 |
建築業界は、近年の都市開発活性化によって盛り上がりを見せています。建設投資はリーマンショック時に激減しましたが、2011年の東日本大震災の後、復興に向けて増えてきています。また、住宅などを建て替えずに再利用するというニーズが高まりを見せる近年、リフォームやリノベーション物件も増加傾向にあります。そんな建築業界の伸びに伴い、外装や内装に関わる塗料の需要も見込まれ、塗料業界にも一定の好況感が見えています。
塗料メーカーというのは、一般にはあまり馴染みがないようです。塗料メーカーの取引先は塗料を使う業者なので、消費者全般に向けた広告を打つことが少ないせいでしょう。実際には、国内に大小合わせると200社以上の塗料メーカーがあります。良く名前を知られている塗料メーカーもありますが、そういった大手のメーカーでは、上述の建築関係よりも自動車や船舶といった工業用の塗料の方が、売り上げのシェアが大きいところが多いようです。一定の好況感があるものの、塗料メーカーは国内では市場規模がそろそろ頭打ち、とも言われています。その点、自動車メーカーは海外生産に大きく力を入れてますので、自動車向けの商品に強く、海外にも強い塗料メーカーは、他に比べて伸び率が良いようです。海外では今後、自動車だけでなく新興国の建築ラッシュによる塗料の需要も見込まれ、海外進出への意欲は、大手塗料メーカーを中心に強いものがあります。
一方、中小のメーカーでは、総合塗料ということでなく、ひとつの分野に特化している企業がたくさんあります。そして、高性能な商品を開発・製造しているところは、一般の人にはほとんど知られていない会社であっても取引先の業界内では有名で、需要も増えていることが多く、今後も成長していくと見られています。
塗料メーカーの求人については、大手と一部中小の企業に、海外進出による人員強化の動きがあります。海外での営業経験、海外との折衝経験のある人を求めている会社が多いようです。中小の企業では、自社オリジナルの製品などを広く顧客に販売できる人材を求めているところが目立ちます。自社のホームページに中途採用の情報を載せているところでは、研究・開発系の人材を求めているところもあります。
塗料メーカーには大小さまざまな企業があり、各社で抱えている事情も異なりますので、転職活動に際しては、どのような規模でどのような製品に強みを持つ会社が良いのか、自分のキャリアをどの会社なら活かすことができそうか、しっかり考えることが大切でしょう。
塗料メーカーでは他の多くの日本企業と同様、大手を中心に新卒一括採用が主流です。しかし、一部大手、また中小の会社では積極的に中途採用を行っているところもあります。自社サイトに募集ページを用意している会社もありますが、一般に公開しない非公開求人を特定の媒体で公開している企業もあります。さらにここ数年、塗料メーカーを含む化学系メーカーでは、特定派遣の求人が増加しています。特定派遣とは、一般派遣とは違い、派遣元(派遣会社)が雇っている正社員を企業へ派遣するもので、企業との派遣契約が終了した後も、派遣元と社員の雇用関係は続きます。このことから正社員型派遣とも言われています。
主な採用基準と言えるのは、大学卒以上であることくらいですが、研究職や技術職の場合、化学系学科を出ているとか、前職で塗料配合検討や分析評価を経験している人を優先する傾向があります。
ところで、塗料メーカーは国内市場が成熟していることから、国内のみで成長することが難しくなってきています。そこで、大手企業を中心に、これまで以上に海外市場への進出に力を注いでいます。特に、成長の著しい新興国ではインフラ投資が活発化しているので、こういった国々での塗料の需要拡大に期待が掛かっているのです。実際、需要地と生産地のマッチを図る動きが目立ちます。現地で消費者ニーズに合った製品を作りダイレクトに届けたい、輸送コストを抑えたいといった理由から、生産現地化を加速する企業が増えており、今後もこの傾向は続くでしょう。
塗料業界は、世界的にもプレゼンスの高い日本の自動車産業の動きに合わせ、生産地の変化に対応してきた経緯があります。日系の自動車メーカーへの供給体制を、アジアを中心にある程度整えてきた日本の塗料メーカーですが、そのノウハウを武器に今後は非日系自動車メーカーに対しても供給しようとしています。国内の需要が頭打ちと言われる中、インフラ投資の活発化による新興国の建築用塗料の需要増加、また、自動車メーカーのアジア進出加速化による、自動車用塗料の需要増加を背景に、塗料メーカーがグローバル化を考えるのは当然と言えるでしょう。
企業がグローバル化を図っているときには、事務系、技術系ともに中途採用の採用基準には語学が重視されることが多いです。また、海外での実務経験がある人は優遇されるでしょう。M&Aや、現地資本との提携などに明るい人も採用時の強みになります。